《「はい？？？」って感じのビックリなワイン》

オールド・ワールドにあってニューワールド並みのコスパといえばスペイン。
時々本当に「はい？？？」って感じのビックリなワインに出会います。

この「はい？？？」っていう感覚をワインラヴァーの皆様にも共有頂けるのがこちら。
2016年ヴィンテージで完全な飲み頃。
スペインワインですが、造ったのはカリフォルニアの注目醸造家という企画もののワイン。
醸造家は当店でも販売実績のあるカリフォルニア、サンタバーバラ「テンスレー」のジョイ・テンスレー。
シラーが得意なイメージで、推測ですがさすがにカリニャンの醸造経験はないのでは・・
が・・何なんでしょうねこれ・・文句なしの美味しさなんですよね。
(ちなみにテンスレーはまあまあお高くてこの価格では買えません)

《シニアソムリエまーちゃんのテイスティング》

中程度の濃さ、赤みの強い色合い。
黒系ベリーの甘い果実香、炭や鉛筆の芯のような香りも強く感じます。
アタックから丸みのある黒い果実感が凝縮。
完熟果実の甘味やとろみさえも感じるような濃厚さがあります。
タンニンはこなれて完全に溶け込み、酸のバランスも良く、力強くもまろやかな質感。
「良いもの感」がこれほどあるのに、価格を見て驚きました。
スペインの中でも特にコスパ高ワインの産地であるカリニェナならでは。

D.O.カリニェナの中でも最も標高の高いエリアのひとつアグアロン。
様々なテロワールが含まれる厳選された古木の多数の小さな区画のセレクト。
樹齢40年以上。手摘み収穫。フレンチオークにて4カ月熟成。

煮込み料理やハンバーグ、ステーキなどに合わせれば満足度の高いディナー間違いなし。
いつもよりワンランク上のワインが欲しい時に重宝するまろやかフルボディです。

《スケールメリットを活かして世界に挑む共同組合》

グランデス・ビノスは､1997年にDOカリニェナの5つのブドウ栽培共同組合が結集し創設されました。
以前は各組合で独自に行っていた生産管理、研究開発、マーケティングなどを共同化することによりスケールメリットを活かした生産を実現、アラゴン州で最大のワイナリーとして高品質のワインを造り、DOカリニェナを牽引しています。
700軒以上の栽培家の努力を得て、4500ha以上にも広がる畑から生み出されているグランデス・ビノスのワインは、世界中の様々なコンクールで受賞を重ねています。
最新のテクノロジーを備えた斬新な醸造所も誇り、スペインワインの品質向上にも大きく貢献してきたワイナリーです。

創立当初から一貫して、品質管理、革新、環境保護を戦略として取り組み、ブドウ栽培からワイン販売まで総合マネージメントシステムによる運営をしています。
畑では環境保全型農法を実践。また、数箇所に気象観測所を置き、畑の管理や収穫の最適な時期を決定するのに活用。

(文章：佐野 雅子)