
商品説明
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Ch teau La Ferme Rouge Ithaque Rouge
《グラス一杯で旅気分!モロッコから本格派赤ワイン》
試飲会で見つけたヤシの木のラベルのこのワイン。
「モロッコワイン?珍しいけど、冒険ワイン枠にはちょっと高くない?」というのが最初の本音。
ところがひと口飲んだ瞬間、「お見それしました!」と全面降伏。
果実味の凝縮感、深み、余韻。文句なしの美味しさ!
この味わいならば冒険ワインとしても、決して高くないです。
自信を持ってお薦めします。ぜひワインラヴァーの皆様に体験していただきたい1本。
ちなみに、この印象的なヤシの木のイラストラベルは木製なんです!
《まずモロッコってどんな国??》
モロッコ王国はアフリカ大陸北西に位置し、地中海と大西洋の両方に面した国。
ジブラルタル海峡を隔ててスペインはすぐそこ。
(ジブラルタル海峡の最も狭いところはわずか14km。スペインまでフェリーで1時間。)
首都はラバト、最大都市はカサブランカ。ラバト近郊の高地は、モロッコワインの名産地です。
砂漠とオアシス、迷路のような旧市街(メディナ)など、写真で目にしたことのある光景があちこち広がっています。
アルガンオイルの愛用者には馴染みのある国名ですよね。
政情の安定した穏やかなイスラム教国家で、経済活動も盛ん、また親日国でもあります。
ベルベル人の伝統にアラブの文化、さらにフランスやスペインなどヨーロッパの影響が混ざり合っています。
タジン鍋やクスクスの料理、幾何学模様のモザイクや織物、マラケシュの宮殿や庭園の建築など、異文化ミックスが日常。
歴史的にフランスの保護領だったことでワイン技術が根付き、地理的にスペインに近いことで品種や文化の交流が進みました。
そこにモロッコの太陽や風土が合わさり、ここにしかない個性的なワインが生まれています。
大西洋や地中海から吹く涼しい風と昼夜の寒暖差によりブドウがゆっくりと熟し、酸と果実味のバランスに優れたワインが生まれます。
モロッコは、穏やかながらもイスラム教国家。
だから、地元の人が日常的にワインを飲むわけではないようです。
でも実はフランス統治時代の名残としてワイン産業が根付いていて、現在も政府公認の形でワイン造りが続けられています。
飲酒に関しても禁止ではなく、観光地やホテル、レストランでは普通にワインリストがあり、スーパーでも販売されています。
アフリカではエジプトに次ぐ観光国として、宗教的な背景を尊重しつつ「輸出・観光用の文化的産業」として発展してきました。
《シニアソムリエまーちゃんのテイスティング》
この「イタク・ルージュ」は、首都ラバト近郊のザエール地域で造られる赤ワイン。
シラー90%にテンプラニーリョ10%という、フランス&スペイン的なちょっと珍しいブレンド。
濃いめのガーネット寄りの色合い。
凝縮感あるブルーベリーやプラム、少しドライフルーツを思わせる甘い果実香。
軽めながらコショウのようなスパイシーさ、コーヒーのような甘苦いニュアンスも。
味わいは豊かな果実味がしっかり。それでいて口当たりは良くなめらかです。
心地良い凝縮感ある果実味に、バニラやチョコレートっぽさ、ほのかな樽感やスパイス風味など多層感ある味わい。
暖かな日差しを感じますが、きれいな酸のバランスが良いため、重すぎはしません。
うまい具合に力強さとエレガンスが両立されていて、ローヌの上質シラーを彷彿させる余韻もあり。
これは肉料理に合わせていただきたい1本。
我が家ではビーフ100%のしっかりハンバーグに合わせ、ボリューム感もバッチリで大満喫しました。
スパイスを効かせたラムや牛ステーキにももちろんお薦め。
もう少し軽めだと、ハーブを効かせたローストチキンやミートソース系のパスタにも。
ゆったり楽しむ週末のご褒美ワイン、ちょっと珍しい系のこんな赤も楽しいですよ!
《ボルドー出身の醸造家が手がけるモロッコワインの先駆け的ワイナリー》
シャトー・ラ・フェルム・ルージュはモロッコ中西部、ザエール地域中心部にあり、ローマニ地方としても知られています。
高度450m、海から約45kmの立地で、周囲は大西洋の影響を受けた気候と多様な土壌(赤い粘土、礫土、粘土質―石灰質、シェールなど)が特徴です。
1908年に設立された農業用地を起源とし、ブドウ樹とオリーブ樹の栽培を目的としてスタート。
1933年にセラーが建設され初ヴィンテージを生産。モロッコのワイン生産の先駆けとなりました。
1970年代に自社でのぶどう栽培を開始し、2001年に再編成を経て、2009年にワイン生産が本格的に再開。
所有面積は約300ha。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、テンプラニーリョ、マルセラン、マルベック、メルロー、アリナーノア、プティ・ヴェルドなど多品種を栽培。
ワイナリーの再生とワインの品質向上に尽力しているのは、フランス出身のジャック・プーラン(Jacques Poulain)氏。
ボルドー地方で10年間の醸造経験を積んだ後、1997年にモロッコに移住し、ワイン生産の復興に貢献しました。
モロッコ、ベンジマン地域のドメーヌ・ウレッド・タレブ(Domaine Ouled Thaleb)で技術ディレクターとして勤務。
地元の土地所有者と協力してワイン生産の再建に取り組みました。
その後、2009年にこの「シャトー・ラ・フェルム・ルージュ」を設立。
プーラン氏は、モロッコの気候と土壌に適したブドウ品種を選定し、サステナブルな農法にも取り組んでいます。
手摘みで収穫されたブドウは、冷却後に選果と除梗が行われ、小型のコンクリートタンクで温度管理された発酵が行われます。
このプロセスにより、化学添加物を避け、自然発酵を重視した優れた品質のワインを生産。
彼の指導のもと、チームは健康で生きた土壌を重視し、持続可能なぶどう栽培とユニークなテロワールを活かしたワイン作りに取り組んでいます。
商品スペック | |
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タイプ | 赤 |
ヴィンテージ | 2022 |
容量 | 750ml |
保存 | 静かな冷暗所 |
生産国 | モロッコ |
生産地 | ザエール地方 コート・ド・ロマーニ |
生産者 | シャトー・ラ・フェルム・ルージュ |
■味わい:フルボディ ■ぶどう品種:シラー90% テンプラニーリョ ■格付け:A.O.C.コート・ド・ロマーニ ■アルコール度数:14.5% |