■味わい:やや辛口 ■アルコール度数:12% ■格付け:Q.b.A.
■ぶどう品種:リースリング
商品説明
カール・エルベス、近年高騰を続けるドイツワインの中で、現実的な価格で高品質な手作りワインを届けてくれる頼もしい生産者です。
クラス以上の味わいを持つユルツィガー・ヴュルツガルテン カビネットに続いてご紹介するのが、このファインヘルプ。
ファインヘルプとは半辛口という意味で、ハルプトロッケンというのも半辛口なのですが、こちらは残糖量に法的規制があります。
ファインヘルプは法的規制がないので、「飲みやすいやや辛口」的な意味合いで使われています。
・・ドイツワイン、消費者にわかりやすいように・・と、名前を変えたり法律を増やしたり一生懸命やっているんですが、もともとドイツ語が難しいのにさらに言葉が増えて、外国人にはますますワケがわからなくなっている気がするのですが・・。
ま、愚痴はこれぐらいにしましょう・・。
ドイツでも辛口志向になってきているとのことで、このファインヘルプ、とってもいいです!
食事に合わせやすい爽やかな果実味主体の味わいでありながら、ごくほのかな甘味も感じさせてくれます。
モーゼルではトレンディなスタイルなのだとか。
薄い黄色。
グレープフルーツのような柑橘系の爽やかな香りと、白桃のような甘い香りが入り混じっています。
味わいも香りのまま。
白桃やリンゴを思わせるジューシーな果実味のほのかな甘味と、シャキッとしたグレープフルーツのような爽やかな酸味。
モーゼルらしい清々しいシャープさはありますが、ほのかな甘味によるふくよかさもあり大変親しみやすい味わいです。
リースリングは繊細な味わいが日本の家庭料理にもぴったりくる品種なんです。
しかも、甘口とは違って、ファインヘルプならば守備範囲さらに広し!
てんぷら、蒸し鶏、手巻き寿司、あじの南蛮漬け・・などなど、1本買い置きがあれば重宝します!
ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネの辛口といった定番買い置きに加えて、リースリング・ファインヘルプも是非仲間に入れてあげて下さいね!
2019VT:糖度:26.0g/L 酸度:7.5g/L
2020VT:糖度:21.5g/L 酸度:6.3g/L
=====【輸入元資料より】
1967年にカール・エルベスが設立。
カールは30年余り、有名なクリストフェル・ベレス家のケラーマイスターをしていました。現在は息子のシュテファン(1970年生まれ)がオーナーとなりワイン造りをしています。
所有する葡萄畑のすべてが非常に厳しい農作業を強いられる急斜面で、耕作や収穫など殆どの作業が手で行なわれています。
葡萄畑はユルツィガー・ヴュルツガルテンに5haとエルデナー・トレプヒェンに0.3ha。80%がスレート、20%が赤い岩の土壌。
接木なしの100%リースリングで70〜80年樹齢を最高に、他の多くも古木。
肥料は土壌の検査に基づき、毎年違った成分を補充。石灰、葡萄の搾りカス、木の皮、家畜の糞など、有機肥料を使用。
ワイン造りは伝統的で全て樽で行い、樽にバナナ状の温度計を入れコンピューターで温度管理。SO2を入れて醗酵を止め、瓶詰めまで澱と寝かせる(あまり動かしたくないため)。
ズースレゼルヴは使わない。辛口は、温度管理をして、最後までしっかり発酵。
シュテファンは、注意深い葡萄の選別により★から★★★、ゴールトカプセルまでの異なったレベルのアウスレーゼを造ることで、中部モーゼルのトップ生産者としての評価を得ることを目指しています。
私どもでは1987年より彼のワインを取り扱っており毎年のように彼らを訪問し、時にはユルツィガー・ヴュルツガルテンにも足を運びます。
そこは畑というよりはむしろ崖と言った方がよく、しかも所々に粘版岩の岩板が露出し、農作業中に足でも滑らせたら谷底まで転げ落ち、場合によっては命をも落としかねない厳しい農作業を強いられる畑です。
通常は下から上へ作業をするのですが、あまりに急斜面のため横に移動して摘み取るそうです。
エルベスの畑に一度でも行ったことがある人なら、労働に対して世界で最も安いワインといっても当然だと思うことでしょう。
日本では、私どもでのみご紹介する彼のワインは、いつも品質が安定しており、まさにリースリングの芸術品ともいえる味わいを醸し出しています。
☆評価一覧☆
ゴーミヨ2014で3つ房「注目生産者」
モーゼル・ファイン・ワインズ2013.10 ほとんどのワインが90点以上の高評価
2012年ラインラント・プファルツ州品評会「特別栄誉賞」
2年に1度開催の「プロ・リースリング」で2011年、2013年連続「醸造者賞」=====
(文章:佐野 雅子)
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