ワインのミニ知識

このページではちょっとしたワインの知識をご紹介しています。

少し判れば、もっと楽しくなるのがワインの世界。楽しい雑学の一つとして読んでみて下さいね。


●ドイツワインの名前

世界中で造られているワインの中でも、最もややこしい名前を持つものと言えばドイツワインでしょう。

舌をかみそうな名前で、おまけに長い!

ドイツ人も気にはしているのか、外国向けには覚えやすい名前をつけた商品を出しているくらいです(マドンナ、ナイトミュージックなどなど)。

こんなドイツワインの名前ですが、基本を押さえれば案外簡単なものです。


ドイツのワイン名で、「●●●ー」となっているのは、基本的に「生産される村や地区の名前」です。

「ツェル村」→「ツェラー」、「ピースポート村」→「ピースポーター」、「ベルンカステル村」→「ベルンカステラー」と言う具合。

そしてそれに続くのが「畑の名前」です。

まず、例を挙げてみましょう。

ご存知黒猫のワイン「ツェラー・シュバルツェ・カッツ」。

「ツェラー」は、このワインが生産される「ツェル村の」の意味。

「シュバルツェ・カッツ」が「黒い猫」ですね。

「黒い猫が乗っていた樽のワインがおいしかった」という伝説からの命名と言われています。

では「ピースポーター・ミヒェルスベルク」は?

「ピースポート村の」、「ミヒェル(男性の名前)の山」畑からのワイン。

では「ヴェーレナー・ゾンネンウーア」は?

「ヴェーレン村」の「日時計」畑からのワインです。

このワイン名の前の横文字は「造っている会社名、蔵元名」です。

同じ「ツェラー・シュバルツェ・カッツ」というワインでも沢山の会社や蔵元が出しています。

例を挙げるとドラーテン社は「ドラーテン・ツェラー・シュバルツェ・カッツ」を出し、ファルケンベルク社は「ファルケンベルク・ツェラー・シュバルツェ・・・」を出しているということです。

ワイン名のあとの「QbA」とか「カビネット」とかいうのはワインの等級です。

ドイツ語が判らなくても、ある程度の有名畑名を覚えると、他の畑名の意味の推測がつくようになります。

という事で、思いつくまま羅列すると・・

・ゾンネンウーア(日時計)
・ゾンネンベルク(太陽の山)
  ・シュタインベルク(石の山)
・ボックシュタイン(雄羊の石)
・クロスターガルテン(修道院の庭)
・ヴュルツガルテン(薬草の庭)
・シュロスベルク(城山)
・シュロスガルテン(城の庭)

面白い名前の畑もあります。

・ナックトアーシュ(裸のおしり)
・ベルクロットランド(ごろつきの山)
・クレーテンブルンネン(ヒキガエルの泉)


●ボージョレー・ヌーヴォーの作り方

世の中にはおいしいワインを造りだすために、様々な醸造方法があります。

ボージョレーはそのうちの一つの醸造方法である「マセラシオン・カルボニク」という方法を用いて造られています。

「マセラシオン・カルボニク」の話の前に、一般的な赤ワインの醸造方法について軽くおさらいしてみましょう。

収穫した葡萄は除梗(葡萄の実の間の茎を取り除く)し、潰します。

果汁、果皮、種子を10日〜20日程度発酵させた後、搾って皮と種を取り除きます。

果汁(もうこの段階ではワインですが)をタンクや樽で熟成させます(ワインのタイプによって熟成の長さは様々)。

その後濁りを取り除く作業をし、瓶詰めされ、場合によっては瓶熟後、出荷されます。

さて、では「マセラシオン・カルボニク」とは?

「マセラシオン」とは「かもし」(果汁・果皮・種子などを発酵させること)、

「カルボニク」とは「炭酸ガス」の意味です。

「マセラシオン・カルボニク」の方法は、密閉されたステンレスタンクに葡萄を潰さないまま一杯に詰めます。

すると、その重みで一部の葡萄が潰れ、その発酵によって炭酸ガスが出ます。

炭酸ガス気流中では、葡萄は皮の中で発酵を始め、皮が破けやすくなります。

この状態の葡萄を搾った液を更に発酵させると、色がよく出ている割にタンニンが少ない赤ワインが出来ます。

あのボージョレー独特のフレッシュな味わいは、こうして造られるのです。(ボージョレーはこのように自然な炭酸ガスを用いていますが、炭酸ガスを外部から注入する方法もあります)


●●コルクダメージ

「コルクダメージ」とは、コルクの木が病気であったり、その病気を防ぐために散布された薬品が科学反応を起こしたりといった理由で、ワインにカビ臭いにおいや味を付けてしまうことです。

専門的には「ブショネ」と言います。

現在、コルク詰めのワインの約5%がブショネだというレポートがあります。

軽いブショネであれば、たいていの人は気付かないのですが、ひどいものになると、それはそれは「すごい」です。

先日、出席したセミナーでも、今まで経験した中でも特級クラスの(笑)ブショネがありました。(このときはセミナー講師がすぐに気付いたので取り換えがありましたが)そのあとの別のセミナーではごく軽いブショネの疑い?のあるワインが出ました。

私は、偶然そのワインの同じヴィンテージを2〜3日前に1本飲んでいましたので、「味が違う」とすぐに気がつきましたが、もし飲んでいなければ「こんな味なのかな?」と思ったかもしれないです。

このように程度の差はあれ、コルクを使う限り、ブショネは発生します。

先進派のワイナリーは、これを避けるため人工コルクを使う場合もあり、私はこの人工コルクには賛成派なのです。

人工コルクは、茶色っぽくしてしてコルクに似せたものもありますし、わざとカラフルな色にした潔い(?)ものもあります。

材質はプラスティックやビニールなどですが、弾力性があって、コルクスクリューを差し込む時に、独特のむにゅっという手ごたえがあって、面白いです。

これならボトルを横にしたり、湿度に気を使わなくても、コルクが乾くということもありませんし、漏れも殆どないものと思われます。

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